うだつの町並み
うだつの町並み 写真

うだつとは


「うだつ」とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。 すなわち「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、脇町に残る「うだつの町並み」は当時の繁栄を物語っています。

各家々のうだつには家紋や細工が施され、その豪華さが商人の権威を表しています。 それは見事な芸術品といってもいいほどの手の掛け様で、脇町には、こうしたうだつの上がった商家が400mにも及び軒を連ねています。 この町では、図書館を始め学校、郵便局、スーパーまでもが本瓦に塗籠め壁、うだつを上げた建物で造られています。これらは近年新しく造られたものですが、ここに暮らす人々の文化を守る姿勢がうかがえます。

懐かしい時代を楽しむ

情緒溢れるうだつ 写真2
情緒溢れるうだつ
最古のものとしては、1707年(宝永4年)につくられたうだつが確認されています。1988年(昭和63年12月16日)、うだつは重要伝統的建造物群保存地域に認定されました。江戸時代には、裕福な商家が競ってうだつをつくり、店の繁栄や社会的地位のシンボル的な存在になりました。
懐かしさを感じる建造物 写真3
懐かしさを感じる建造物
うだつのほかにも虫籠窓(むしこまど)、格子造り(こうしづくり)、蔀戸(しとみど)など旧家ならではの建築風景が心ゆくまで堪能できます。うだつの歴史や文化に触れながら、懐かしさや落ち着いた雰囲気を感じつつぶらりと町歩きを楽しんでみましょう。
夕暮れのうだつ 写真4
夕暮れのうだつ
夕暮れになると、あんどん風の街灯がうだつの町並みを照らします。街灯の高さは80cmで砂岩の上に明かりをのせてあります。街灯は430mあるうだつの街並みの軒先や庭先に15m置きに計5カ所設置され、優しいほのかな明かりが、誇り高く歴史ある街並みを悠然と照らし出しています。

周辺施設

うだつの町並みの周辺施設の基本情報と、アクセスをご紹介します。


郷土資料館
うだつの町並みの一角にある洋館建ての資料館です。 旧徳島地方法務局脇町支局の建物を、同じ場所に以前あった木造擬洋風の脇町税務署庁舎の写真を参考に改装したもので、脇町の歴史を資料で紹介しています。 内部は展示室2室と資料室、畳の研究室になっていて、うだつの町並みに関する写真パネルを中心に古文書、古い手書きの地図など展示しています。
吉田家住宅 藍商佐直
うだつの町並みに面する当家屋は、吉田直兵衛が1792年(寛政4年)に創業した藍商で、屋号を佐直としました。藍商は、藍染めの原料を販売する商人で、幕末から明治にかけて大いに繁盛しました。 当家屋は、商家としてはかなり広く、中には商談に使ったみせのまや帳場などが残されています。
脇町劇場 オデオン座
昭和9年に歌舞伎や浪曲を上映する芝居小屋として建ち、戦後は映画館として親しまれました。平成11年6月に修復が完成し、まわり舞台や奈落、花道、スクリーンも再現されました。現在は、町の文化財に指定され、貸しホールとしても利用可能で随時映画上映や演劇も催されています。
ふれあい館
うだつの町並みの中にある伝統的建造物(江戸末期の呉服商いの家)を利用した休憩施設です。藍染の資料や作品、藍窯が見られます。お茶(セルフサービス)や町内案内ビデオ・パンフレット類もあります。また冬期を除いて藍染めの実演が見学できます。
所在地 徳島県美馬市脇町字脇町20
アクセス JR穴吹駅 → 町営バス10分 → 脇町駅下車徒歩5分
問合せ先 TEL:0883-63-3114
脇町図書館
いろいろな調査や研究に必要な辞典・図鑑・全集・専門書などの基本図書や郷土に関する資料が閲覧できます。(貸出はできません)写真パネルなどを常時展示し、うだつの町並み等観光資源を来館者に案内し紹介しています。
所在地 徳島県美馬市脇町字脇町154-1
アクセス JR穴吹駅 → 町営バス10分 → 脇町駅下車徒歩5分
問合せ先 TEL:0883-53-9666

二層うだつの町並み

二層構造が全国的にも珍しい貞光のうだつ 写真2
二層構造が全国的にも珍しい貞光のうだつ

つるぎ町貞光のうだつは、脇町のうだつとは少し違い、うだつの前半分が一段低く二段式になっています。二層うだつと呼ばれ全国的にも珍しいもので、二段式になった防火壁に立派な屋根がある重厚なものです。正面には家ごとに異なる美しい絵模様が施され、重層な美術工芸としても貴重です。
つるぎ町貞光 北町〜南町

北町から南町ヘと続く通りには江戸後期から大正にかけて建築された商家があり、その多くがうだつを上げています。町にはうだつの上がった建物が約50軒あります。特に二層うだつが何軒も続く中町から南町にかけての景観は壮快です。 当時の趣を残そうと1998年には「貞光町町並み保存条例」が施行されました。 商店の顔、また町の貴重な文化遺産として、うだつは現在も住民の生活とうまく調和しています。

三好市池田町 うだつ通り

幕末から明治中期にかけて「きざみタバコ」の産地として大いに栄えた三好市池田町。ここでも、富を手にした商人たちが築いたうだつの上がる家々が立ち並んでいました。現在は、27軒のうだつが残されています。

阿波池田たばこ資料館

たばこ刻み機模型やたばこのパッケージが展示されており、たばこの製造について学ぶ事ができる。

阿波池田うだつの家

幕末から明治期にこの地で財をなしたたばこ製造業者の住居。見学無料。