四国三郎 吉野川

吉野川とは

四国三郎 吉野川

吉野川は徳島県を西から東に流れる一級河川です。一本の沢から始まる雄大な流れは、谷間を縫って山を下りながら美しい峡谷をつくり、途中、奇怪な岩場を形成しつつ、下流には広大な徳島平野を作り上げ、流域に肥よくな土壌をもたらしました。 流域ごとに移り変わる景観の素晴らしさから「四国三郎」とも呼ばれ、古より人やモノ、文化を運ぶ“動脈”としての歴史を持ち、「母なる川」の風格をも持った四国最大の大河です。

吉野川の概要

名前の由来

 

吉野川の名の由来については、定かではありませんが「川岸が葦(よし)に覆われていたことから吉野川となった」とする説が有力です。坂東太郎とも呼ばれる関東の利根川や筑紫次郎の九州の筑後川と共に、日本を代表する大河川であり、暴れ川としても知られています。

吉野川の源流

 

吉野川は、四国西部に位置する高知県吾川郡いの町の瓶ケ森(標高1,897m)にその源を発し、四国中央部を四国山地に沿って東に流れ、敷岩で穴内川と合流した後、豊永から北に向きを変えて四国山地を横断し、銅山川、祖谷川などをあわせて三好市池田において再び東に向かい、岩津を経て徳島平野に入り、大小の支川を合わせながら第十堰地点で旧吉野川を分派して紀伊水道に注いでいます。

吉野川の流域

 

吉野川の流域は四国4県、12市14町2村にまたがり幹川流路延長は194km、流域面積は3,750km2で、四国全体の約20%にあたる広さを占めており、四国第一の河川であるばかりでなく、利根川の「坂東太郎」、筑後川の「筑紫次郎」と並び、「四国三郎」と称される日本でも有数の大河川です。

流域の自然環境

 

吉野川の自然環境は、広大な流域面積に加え、気候も上流から下流まで変化に富んでおり、植物は、温暖帯から亜寒帯のものまで見られ、四季折々の花や緑を楽しむ事が出来ます。魚類は、上流域でのアメゴなどの渓流魚から、河口部付近でのスズキ、ボラなどの汽水性のものまで多種にわたり生息し、鳥類は、河口部の干潟や砂州にシギ類、カモ類、ミサゴなど、四季を通じて数多くの飛来種を見ることができます。

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吉野川の見どころ

吉野川の流域には、渓谷で有名な「大歩危・小歩危」、奇岩・怪岩で知られる「美濃田の渕」などの様々な名勝・景勝地があるほか、吉野川最大(日本最大)の中州「善入寺島」や、「第十堰」などの治水構造物や利水施設、繁茂した竹林、「うだつの町並み」などの藍の生産・流通の歴史を物語る古い家屋、農業や漁業での利用や河口付近の潮干狩り、また最近では「大歩危・小歩危」のラフティングや河口付近で行われているウインドサーフィン等のマリンスポーツなど、自然をうまく利用した人々の暮らしを垣間見ることができます。
また、剣山国定公園や石鎚国定公園など、多くの自然公園が点在しており、山岳渓谷美に優れた自然景観が残され、加茂の大クス等の天然記念物といった貴重な自然も見られます。

大歩危峡

大歩危峡

大歩危峡を形成しているのは、砂岩が変成してできた砂質片岩(さしつへんがん)です。表面は風化が進み淡い青灰色になっていますが、中には鮮やかな緑色をしているものもあります。岩質は硬く、この砂質片岩で出来た分厚い地層が波状に曲がることによってヒビが入り、浸食されることで、今の大歩危峡があります。遊覧船からは、徳島県天然記念物の含礫片岩(がんれきへんがん)も身近に見物できます。

ラフティング体験

ラフティング

日本一の激流と言われる大歩危小歩危は、ラフティングの名所として知られています。ラフティングはゴムボードを利用して川下りをするレジャースポーツで、ゴム製のボートに乗ってエキサイティングに川下り!2mの落ち込みで大きな水しぶきを浴び、スリル満点です。日本三大暴れ川の片鱗を、ラフティングで感じてみよう!!

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美濃田の淵

美濃田の淵

県の名勝・天然記念物に指定されている美濃田の淵は、長さ2km、幅100mにわたる深い淵で、吉野川中流域にある景勝地です。清流のきらめく水面に映る奇勝の群れは、吉野川の雄大さを物語っています。遊覧船に乗って、素晴らしい景色が楽しめます。

第十堰

第十堰

吉野川の河口から約14km上流、石井町と上板町の間に位置する固定堰「第十堰」。江戸時代中期に農業用水確保のために造られたもので、昭和40年代にコンクリート補強されて、現在に至っています。

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柿原の堰

柿原の堰

第十堰に次ぐ大堰で、農業用水のほか、夏場は清流に泳ぐ鮎を釣るカンドリ舟でにぎわいます。上流と下流の高低差は5mもあり、堰にはたくさんの鳥(サギ類)が鮎などの魚をねらって飛来します。美しい景観は写真愛好家たちの撮影ポイントとして知られます。

善入寺島

善入寺島

日本最大の川の中の無人島「善入寺島」。河口から約30kmの地点に位置し、広さは約500ha。
島内に吉野川市川島町と阿波市市場町の境界があります。整備された広大な畑や季節の花々が彩りをそえる、ロケの名所として知られます。計5本の潜水橋(沈下橋)が接続されており、四国霊場10番札所から11番札所へと向かう遍路道があります。

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吉野川河口

吉野川河口

河口は川幅が1.3kmにもおよび、ウインドサーフィンや釣りを楽しむ人々でにぎわいます。広い河川敷と中州が発達しており、干潮時には大きな干潟が干出します。堤防沿いにはグラウンドが整備されており、野球やサッカーの試合が行われるほか、ゴルフコースもあります。

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吉野川は橋の博物館

吉野川最長の橋・阿波しらさぎ大橋

吉野川最長の橋・阿波しらさぎ大橋

県都徳島市の大動脈として、2012年春に開通した阿波しらさぎ大橋。橋が位置する河口への影響を考えて、干潟に橋脚を設置しない構造とするほか、主塔を通常より低くケーブルを1段にすることで、鳥類にも配慮した世界初の橋梁形式「ケーブル・イグレット(白鷺)」を採用しています。その外観が県の鳥「白鷺(しらさぎ)」の羽ばたきに似ていることから名付けられた工法で、徳島が全国に新技術の粋を誇る名橋です。

イサム・ノグチのモニュメント

イサム・ノグチのモニュメント

吉野川市鴨島町と阿波市吉野町をつなぐ阿波中央橋には、世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチ氏が平和を願って作成したモニュメントが設置されています。円柱に人が座っているようにみえる親柱が、対岸で対になった作品です。

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昔ながらの潜水橋

昔ながらの潜水橋

河川増水時は水面下に潜ってしまう「潜水橋」には、欄干がなく、建設が容易なため、かつては吉野川中流域各地に作られました。うだつの町並み近くの脇町潜水橋や、阿波市一条潜水橋など、今もなおそこに住む人々の生活道として活用されており、写真愛好家にも人気のフォトスポットです。

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コラム

幻想的に浮かぶシラス漁の船

幻想的に浮かぶシラス漁の船

吉野川河口の冬の風物詩、シラスウナギ漁。極寒の川面が黄色や緑色のライトに照らされて、幻想的な冬の夜景を醸し出します。漁は12月15日~4月にかけて行なわれます。潮に乗って遡上してくるシラスウナギを狙うため、大潮前後の干潮から満潮にかけてが漁に適しており、船を多く見ることができます。また、光を使う漁法のため、満月前後は船があまりみられません。幻想的な雰囲気で、写真愛好家の人気の高い景観です。
徳島県水産課 TEL 088-621-2470

吉野川の流れとともに「とくしまマラソン」

吉野川の流れとともに「とくしまマラソン」

徳島の春の定番にもなった「とくしまマラソン」は、吉野川に沿ってコースが設定されています。眉山を背景に鋼材の直線と曲線の組み合せが美しい「吉野川橋」や、主塔とケーブルがピラミッド形をした「四国三郎橋」など、8つの橋が楽しめます。
徳島県にぎわいづくり課 TEL 088-621-2150

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