未来コンビニが国際デザインアワードを受賞しました!
那賀町木頭地区(旧木頭村)の地方創生に取り組むKITO DESIGN HOLDINGSグループが運営する”未来コンビニ”が、建築業界において国際的に権威あるドイツの建築デザインアワード ICONIC AWARDS 2021: Innovative Architecture 建築部門Winnerを受賞しました。
この受賞により未来コンビニは、世界三大デザイン賞 レッド・ドット・デザイン・アワード のベスト・オブ・ザ・ベスト受賞に続き、国際デザインアワード2冠達成となりました。
・ICONIC AWARDS 2021:Innovative Architecture 公式サイト
https://www.iconic-world.com/directory/mirai-convenience-store
・Red Dot Design Award 公式サイト
未来コンビニとは
木頭地区(旧・木頭村)は徳島県と高知県の県境に位置し、人口約1,000人で65歳以上が人口の過半数を占める限界集落です。この村は東西に大きく広がり、村の端から端まで移動するには車で30分以上を要するほど広大な地域です。未来コンビニは、この広大な村の最西端、居住人口がたった約200人の「北川集落」と呼ばれる地域に建築されました。北川集落には商店が無く、最寄りのスーパーまでも車で約1時間かかるなど、生活必需品の買い物が非常に不便な環境下から、いわゆる「買い物難民」が生まれていました。
未来コンビニは、地元の人々の買い物環境改善を目指すと同時に、この地で生まれ育った子供たちが多様な人生や感性に触れ合い未来への刺激を受けられる場となるように、との想いから「未来コンビニ」と名付けられ、2020年4月に誕生しました。
基本情報
所在地 | 〒771-6512 徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1 |
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電話番号 | 0884-69-2620 |
営業時間 | 8:00〜20:00 (冬季は8:00~19:00) 木曜定休 |
アクセス | 徳島自動車道「徳島IC」車で約2時間15分 |
ホームページ | https://mirai-cvs.jp/ |
未来コンビニの建築デザインについて
”世界一美しいコンビニ“をコンセプトにデザインされた未来コンビニのある木頭地区は、西日本第二位の標高を誇る剣山をはじめ標高1,000mを超える山々に囲まれ、その自然の豊かさから別名「四国のチベット」とも呼ばれています。また、柚子の原生林が多数存在し、日本で初めて柚子の接ぎ木に成功し柚子栽培を全国に広めた地でもあり、特産品「木頭ゆず」の品質の高さは国内外で高く評価されています。
この木頭の“自然との共生”が、未来コンビニのデザインテーマの一つです。
デザインの軸となるY字のトラス構造は木頭の特産である柚子畑をイメージして設計され、明るいイエローに塗り分けられました。道路に面した壁一面をガラス張りにし、店舗の外には、経年変化を楽しめる国産の松の木の素材でできた水はけの良いウッドチップを敷き詰めることで、雨の多い木頭の美しい自然との一体感を店内からも感じられる設計となっています。
また、子供たちへの目線も設計に反映されています。店内の陳列棚は、子供たちや地元の高齢者の方が商品を手に取りやすいようにと一般のコンビニよりも低めに設計され、これにより解放感のある空間を実現しています。店内奥は「木頭ゆず」のオリジナルメニューを体験できるカフェスペースや、子どもたちが様々な絵本や美しい木頭の映像を楽しめるエリアとして設計され、人々が気軽に集まれる交流の場として地元住民や観光客に愛されるとともに、木頭のアイコン的存在となっています。