ヨルダンパビリオンが徳島県に!
未来を紡ぐ ~ヨルダン ワディ・ラムからの手紙~

2025年10月13日に閉幕した大阪・関西万博。関西パビリオン内の徳島県ゾーンでは、徳島の伝統工芸である藍染めを多くの方に体験していただきましたが、万博の出展国の中には他にも藍染めの歴史を持つ国がありました。それが『ヨルダン』です。そんな共通点もあり、今回の万博で徳島県の子どもたちとヨルダンの子どもたちが交流を重ね、親交を深めた結果、共に未来を紡いでいく“友情の証”としてヨルダンパビリオンの展示品が徳島県に譲渡されています。

ヨルダン展inあすたむらんど徳島

そんなヨルダンパビリオンの展示品は、今『あすたむらんど徳島』で見ることができます。展示の会場は『子ども科学館』の多目的ホール。ヨルダンパビリオンにあった多くの展示物が移設されており、まるでヨルダンパビリオンがそのままやってきたかのようです。

見どころはたくさんありますが、まず目に付くのはこちらの巨大なタペストリー。羊毛を使用した18mもの長さのアート作品で、『現在から過去へ』と時空を遡る様子が表現されています。ヨルダンパビリオンのテーマ『未来を紡ぐ』を象徴する作品ですね。

ワディ・ラムの赤い砂漠の砂に触れてみよう

次に注目してほしいのがこちら。ヨルダンの砂に触れられるコーナーです。もちろん、ただの砂ではありません。この赤みを帯びた砂は、あの有名な『ワディ・ラム』の砂なのです。ワディ・ラムは『月の谷』とも呼ばれる広大な砂漠地帯で、赤茶色の砂丘や巨大な岩山など、まるで別の惑星のような景色が広がる場所。その異世界感から映画『スター・ウォーズ』のロケ地にもなっています。ここにあるのは、そのワディ・ラムの本物の砂。実際に触れることができるので、ぜひその手触りを確かめてみてください。

ワディ・ラムで採掘される火打ち石も展示されていました。かつては本当に火打ち石として使われていたそうですが、バチで叩くと石琴のような美しい音が鳴ります。一つひとつ音が違っていて、楽器としても使えそうです。

その隣には、塩分濃度が高すぎて人が浮くことで有名な『死海』の水を再現した展示も。あの重いボウリングの玉が浮いています!
その他、食べ物やハーブ、工芸品など、ヨルダンの文化を知れる展示がたくさん。『あすたむらんど徳島』での展示は2026年3月8日までなので、それまでにぜひ行ってみてください。特に万博に行けていない人は必見ですよ!

プラネタリウムがヨルダンバージョンに!

『あすたむらんど徳島』では年内の12月28日まで夜間のイルミネーションが行われています(17:00〜21:00)。それは毎年の恒例イベントなのですが、『子ども科学館』のプラネタリウムでは同じく12月28日までの期間限定で、10分ごとに景色や星空が変わる「星空フォトスタジオ」の時間帯(17:00〜20:30)にヨルダンの景色や星空が見られるタイミングがあるのだそうです。

今回の取材時にはまだ通常の景色でしたが、これがヨルダンバージョンになるのだとか。星空フォトスタジオでは自由に写真を撮ることができます。ヨルダンの星空をバックに自撮りもできちゃいますよ。
ヨルダンバージョンのプラネタリウムは12月28日までで終わってしまいますので、気になる方はお早めにどうぞ!詳細は『あすたむらんど徳島』のHPでチェックしてみてください。

EXPO LEGACY TOKUSHIMA 感謝展in あすたむらんど徳島 「未来を紡ぐ ~ヨルダン ワディ・ラムからの手紙~」

所在地:徳島県板野郡板野町那東字キビガ谷45-22
電話番号:088-672-7111
入場料:無料(プラネタリウムは有料)
https://asutamuland.jp/