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御所のたらいうどん

「御所のたらいうどん」は阿波市土成町の郷土料理です。

阿波用水が整備されるまで、この地域は「阿波の北方月夜にひばりが足を焼く」とうたわれるほど乾燥し、雨量が少なく水稲があまり作れなかったため、主食として麦が重要な位置を占めていました。手間のかかるうどんは重要な食べ物とされ、来客や縁日などに各家庭で手づくりして食べられるハレの日のごちそうでした。

明治から昭和初期は山仕事に従事する人が多くおり、仕事納めの振舞いとして作業員にうどんをごちそうするのが通例で、川原でうどんを打ち「じんぞく」と呼ばれる川魚からダシを取ったつけ汁を作り、大勢で釜を囲んで食べていたそうです。かつて地域の人々は、夏が来ると宮川内谷川で川遊びをしました。川辺にかまどをしつらえて「御所のたらいうどん」が茹で上がるまで、沢ガニをとったり、じんぞく狩りをしてアウトドアレジャーを楽しみました。今では川遊びをする人は少なくなりましたが、宮川内谷川沿いの「たらいうどん専門店」では、今でもうどんが茹で上がるまでの間、川遊びを楽しむことが出来ます。

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